基礎工事の種類と特徴を初心者向けにやさしく解説!

皆さん、こんにちは。

埼玉県八潮市を拠点に、集合住宅や介護施設、病院などの外構工事や基礎工事、その他土木工事を手掛けている阿部土木建設です。


基礎工事について悩んだり検討するときに、「ベタ基礎と布基礎の違いは何か」「住宅にはどの基礎が適しているのか」「基礎工事の種類も知りたい」といった疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。基礎は建物の安全性や耐震性、寿命に直結する重要な部分ですが、種類や施工方法、注意点を正しく理解していないとトラブルや施工ミスのリスクが高まります。


この記事では、住宅や建物の基礎工事に関する種類や施工手順、施工に使用する機械や注意点までをわかりやすく解説します。新築住宅の建築やリフォームを検討している方はもちろん、基礎工事の知識を深めたい建築関係者にも参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。


■基礎工事の種類



住宅や建物の安全性を左右する基礎工事には、いくつかの種類があります。それぞれ工事方法や使用する材料、施工手順が異なり、建物の構造や土地の地盤条件によって適した種類を選ぶ必要があります。基礎は建物の重さを地面に分散させ、地震や沈下などの影響を抑える役割があります。住宅基礎工事の種類を把握することで、施工の流れや必要な工程、耐震性や湿気対策の違いも理解しやすくなります。ここでは代表的な基礎の種類を解説します。


・ベタ基礎

ベタ基礎は、建物の床下全体に厚いコンクリートを打設して面で支える工法です。鉄筋コンクリートを使用し、内部に配筋を行うことで耐震性と安定性を確保します。床下の湿気対策として防湿シートを敷き、地盤が軟弱な場合でも比較的安定した設置が可能です。施工工程には掘削、砕石敷き、型枠設置、鉄筋組み、コンクリート打設、養生が含まれ、全体の強度を確保するために各工程で職人がチェックします。


・布基礎

布基礎は、建物の主要な柱や壁の下に部分的にコンクリートを設置する工法です。施工に必要なコンクリート量や鉄筋使用量がベタ基礎より少なく、コストを抑えられるメリットがあります。一方で床下の耐震性や湿気対策はベタ基礎と比べると弱く、地盤調査や設計図に基づいた配置が重要です。外周や内部の立ち上がり部分に型枠を組み、鉄筋を設置して打設します。


・独立基礎

独立基礎は、柱やフーチング部分ごとに分散して設置する基礎で、地中に埋める深さやサイズが建物の荷重に応じて決まります。小規模建物や軽量構造の住宅で採用されることが多く、施工は柱ごとの掘削、砕石敷き、鉄筋設置、コンクリート打設、養生という流れで行われます。施工精度が低いと沈下や傾きが発生する可能性があるため、設計図と現場でのチェックが重要です。


・杭基礎

杭基礎は、地盤が軟弱で建物の重さを直接支えられない場合に採用される工法です。木や鉄筋コンクリート、鋼管などで作られた杭を地中深くまで打ち込み、建物の荷重を支持層に伝えます。施工工程では、まず地盤調査を行い、設計図に基づき杭の位置と深さを決定します。その後、掘削や杭打ち機械を使って設置し、必要に応じてコンクリートを打設します。杭基礎は耐震性や安定性が高く、マンションや大型建築で多く採用されますが、施工費用は布基礎やベタ基礎より高くなる傾向があります。


・深基礎

深基礎は、建物の荷重を深い地盤まで伝える工法で、杭基礎の一種ともいえますが、より大きな建築物や不均一な地盤に対応します。コンクリート柱や鋼管杭を地中深く設置し、鉄筋で補強することで建物全体の安定性を確保します。施工には掘削、砕石敷き、型枠設置、鉄筋配筋、コンクリート打設、養生といった工程が含まれ、施工精度が建物の耐震性に直結します。特に地震対策として有効で、設計段階で荷重や地盤条件を考慮した計画が重要です。


■基礎工事の施工手順



基礎工事の施工手順を理解することで、住宅や建物の安全性や耐久性を把握しやすくなります。施工は設計図や地盤調査の結果をもとに行われ、掘削や配筋、コンクリート打設など複数の工程があります。職人が各工程でチェックを行い、建物全体の安定性や耐震性を確保します。ここでは代表的なベタ基礎と布基礎の施工手順を解説します。


・ベタ基礎工事の手順

ベタ基礎の施工は、まず地盤調査を行い、住宅の設計図に沿って地面の高さや位置を決定する「遣り方」を実施します。その後、掘削して砕石を敷き、床下に防湿シートを設置します。次に鉄筋を配筋し、型枠を組んでコンクリートを打設します。打設後は養生期間を設け、十分な強度が確保されたら型枠を外して完成となります。ベタ基礎は床下全体で建物を支えるため、耐震性や湿気対策に優れています。


・布基礎工事の手順

布基礎は建物の柱や壁の下に沿ってコンクリートを設置する方法で、施工は部分的に行われます。まず掘削を行い、砕石を敷いて型枠を設置します。鉄筋を配筋してコンクリートを打設し、養生期間を経て型枠を外します。ベタ基礎と比べるとコンクリート量や鉄筋量が少なく、コストを抑えやすい工法です。ただし、耐震性や湿気対策は施工精度に大きく依存するため、職人によるチェックが重要です。


■基礎工事で使う機械



基礎工事では、建物の安全性や施工効率を確保するためにさまざまな機械が使用されます。掘削や砕石敷き、鉄筋の配筋や型枠設置など、工程ごとに適切な機械を採用することで、施工の精度と作業時間の短縮が可能です。ここでは代表的な機械の種類と役割を解説します。


・掘削・砕石用機械

基礎の設置前に行う掘削や砕石敷きでは、バックホウやユンボなどの重機が使用されます。掘削は建物の基礎深さを確保するために必要で、地盤の状態に応じて深さや幅を調整します。砕石敷きはコンクリートの打設前に地盤を安定させる作業で、均一に敷き詰めることで建物の沈下リスクを抑えます。これらの機械を使用することで施工の安全性と効率が向上します。


・配筋・型枠用機械

鉄筋の配筋や型枠の設置では、クレーンやリフターなどの補助機械が用いられます。鉄筋は建物の荷重を支える重要な構造部であり、適切な間隔や配置で設置する必要があります。型枠はコンクリートを流し込む際に形を保持するもので、施工後は養生期間を経て外します。これらの機械を使用することで、作業精度を高めながら施工時間を短縮できます。


■基礎工事の失敗例と注意点



基礎工事は建物全体の安全性や耐久性に直結するため、施工精度の確保が非常に重要です。施工中のわずかなミスでも、耐震性の低下や床下の湿気発生、沈下などの問題につながる可能性があります。住宅や建物の長期的な安定性を保つためには、各工程での確認と適切な対応が不可欠です。


・ずさん施工

ずさんな施工とは、鉄筋や型枠の設置が設計図通りでない、コンクリートの打設や養生が不十分、砕石や防湿シートの設置が不均一など、施工精度が低い状態を指します。こうした施工は建物の耐震性や構造安定性に影響し、長期的な劣化や問題発生のリスクを高めます。


・施工ミスを防ぐポイント

施工ミスを防ぐには、地盤調査や設計図の確認を徹底し、各工程でのチェックを行うことが重要です。鉄筋や型枠の配置は正確に行い、コンクリートの打設後は十分な養生期間を確保します。また、施工中は現場での確認を重ね、必要に応じて微調整を実施することで、住宅の耐久性や安全性を高めることが可能です。


■基礎工事の流れ



基礎工事は複数の工程で構成されており、工程表を確認することで施工の流れや作業内容を理解しやすくなります。施工写真と併せて確認することで、各工程のポイントや施工精度を把握でき、住宅や建物の安全性をより理解することが可能です。


・全工程の流れ

基礎工事は、まず地盤調査と設計図の確認から始まります。次に地面を掘削して砕石を敷き、防湿シートを設置します。その後、鉄筋を配筋し、型枠を組んでコンクリートを打設します。打設後は養生期間を経て型枠を外し、最終的に基礎全体の強度や高さ、位置をチェックします。この流れを工程表で整理することで、作業の進行状況や必要な期間を把握できます。


・施工写真で確認

施工写真は、各工程の状態や施工精度を視覚的に確認できる重要な資料です。鉄筋や型枠の配置、コンクリートの打設状況、防湿シートの設置状態などを写真で確認することで、施工の品質や安全性を理解しやすくなります。住宅や建物の基礎工事では、写真を活用して施工全体を把握することが、安心した家づくりにつながります。


■まとめ



基礎工事は住宅や建物の安全性・耐久性を左右する重要な工程です。基礎の種類には、床下全体で建物を支えるベタ基礎、柱や壁の下に部分的に設置する布基礎、柱ごとに設置する独立基礎、地中深く杭を打つ杭基礎、深い地盤まで荷重を伝える深基礎などがあります。それぞれ施工方法や鉄筋・コンクリートの使用量、耐震性や湿気対策に特徴があり、建物の構造や地盤条件に応じて選択することが必要です。


施工手順は掘削、砕石敷き、防湿シート設置、鉄筋配筋、型枠設置、コンクリート打設、養生という流れで行われ、各工程でのチェックや確認が施工精度や安全性を高めます。施工に使用する機械や材料、工程ごとの注意点を理解することで、耐震性や耐久性の高い基礎を実現できます。基礎工事の流れや施工手順を把握し、正しい施工管理を行うことが、安心で長持ちする住宅づくりにつながります。


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阿部土木建設は埼玉県八潮市を拠点に、新築住宅やマンションなどの基礎工事を中心に手掛けています。建物の安全性や耐震性を最優先に、土地の特性やお客様のニーズに合わせた施工を行うことを大切にしており、地域やハウスメーカーから厚い信頼をいただいています。


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