なぜアイツと給料が同じなんだ…?頑張りが報われないと感じる職人が、正当に評価される会社を見抜くための質問リスト  

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はじめに:「俺の働き、ちゃんと見てくれてるのか?」その疑問、当然です


夏の炎天下、汗だくでコンクリートを流し込む。冬の寒空の下、かじかむ手で鉄筋を組む。

毎日、体を張って、誰よりも早く、そして綺麗に仕事を納めている自信がある。


それなのに、給与明細を見るたびに、ため息が出る。

「なんで、あいつと俺の給料が同じなんだ…」


正直、仕事が遅い。要領も悪い。そんな風に見える同僚と、自分の評価がほとんど変わらない。

頑張っても、頑張らなくても、給料が一緒。これじゃあ、馬鹿らしくてやってられない。


もしあなたが、そんな風に自分の仕事の価値と、会社の評価の間に大きなズレを感じ、悔しい思いをしているなら、それは決して「贅沢な悩み」ではありません。むしろ、プロの職人として、至極まっとうな感情です。


その不満の正体は、もしかしたら、あなたが働いている会社の「給料の決め方」が、時代遅れになっているだけなのかもしれません。この記事では、なぜあなたの頑張りが給料に反映されないのか、その根本的な原因と、あなたの技術を正当に評価してくれる会社を見抜くための、具体的な方法についてお話しします。


あなたの給料は、どう決まっている?旧式給与制度の「闇」

そもそも、あなたの会社の給料やボーナスは、一体何を基準に決められているか、明確に説明できますか?

もし、その答えが「よく分からない…」だとしたら、かなり危険なサインです。

多くの会社、特に昔ながらの建設会社では、いまだにこんな「旧式の給与制度」がまかり通っています。


①「社長・親方のさじ加減」型

一番厄介なのがこのタイプです。明確な評価基準がなく、すべては社長や親方の「感覚」で決まる。仕事の成果よりも、飲み会に付き合うか、ご機嫌を取るのがうまいか、といった部分が評価に影響してしまうことも…。これでは、真面目にコツコツ頑張る人ほど報われません。


②「年功序列」型

これも根強く残っています。長く会社にいればいるだけ、少しずつ給料が上がっていく。一見、安定しているように見えますが、若くて優秀な職人にとっては、たまったものではありません。どれだけ高い技術を持っていても、どれだけ現場に貢献しても、年齢や社歴の壁を越えられないのです。


③「そもそも基準がない」型

「うちは日給月給だから」「見習いは〇円、職人は〇円」といった、大雑把な括りしかないパターンです。これでは、同じ「職人」という枠の中で、一人ひとりの技術レベルや、持っている資格、仕事への貢献度が全く評価に反映されません。結果として、「なんでアイツと…」という不満が生まれるわけです。


こうした旧式の制度では、あなたのモチベーションが上がらないのも当然です。頑張る理由が見つからず、ただただ疲弊していくだけ。あなたの貴重な技術と時間は、もっと違う形で評価されるべきなのです。


伸びる会社が採用する「給料が上がる仕組み」とは

では、逆に「この会社は、ちゃんと社員のことを見てくれているな」と感じられる、現代的な評価制度とはどんなものでしょうか。それは、一言でいえば「誰が見ても公平で、分かりやすい」仕組みです。

例えば、こんな制度があります。


①「できること」が給料になる『スキルマップ』

これは、職人に必要な技術を一覧表にして、「これができれば〇等級」「この重機が扱えれば〇等級」というように、レベル分けする仕組みです。例えば、「一人で墨出しができる」「仕上げのコンクリートを綺麗に押さえられる」といった具体的な項目があり、それをクリアするごとに等級が上がり、給料もアップする。これなら、自分が次に何を覚えれば給料が上がるのか、目標が明確になりますよね。


②取った分だけ給料にプラス『資格手当』

「玉掛け」「移動式クレーン」「車両系建設機械」など、建設現場で役立つ資格はたくさんあります。頑張って勉強して資格を取ったのに、会社からの評価が何もない…なんて悲しすぎます。伸びる会社は、「この資格を取ったら、月給にプラス〇千円」というように、一つひとつの資格に対して明確な手当を用意しています。社員のスキルアップへの投資を惜しまない、という会社の姿勢の表れでもあります。


③「あなたの目標」を会社が応援する『面談制度』

年に1~2回、社長や上司と一対一で話す機会があるかどうかも、非常に重要です。この面談は、会社があなたを一方的に評価する場ではありません。「今の仕事で困っていることはないか?」「半年後、どんな技術を身につけたいか?」「将来的には、職長や施工管理を目指してみたいか?」といった、あなたのキャリアプランを会社と共有し、その目標達成のために会社がどうサポートできるかを話し合う、前向きな場です。


こうした仕組みがあれば、「頑張っても無駄」なんて気持ちにはなりませんよね。むしろ、「よし、次はあの資格を取って、給料を上げてやるぞ!」と、仕事へのモチベーションがどんどん湧いてくるはずです。


【面接で使える】給料と評価について、これだけは聞け!質問リスト

「分かった。じゃあ、次の会社こそは、ちゃんと評価してくれるところを選びたい!」

そう決意したあなたに、転職活動で使える「武器」を授けます。

それは、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた時に、相手の会社が本当に「良い会社」かどうかを見抜くための、魔法の質問リストです。


少し勇気がいるかもしれませんが、あなたの人生がかかっています。自信を持って、堂々と聞いてみてください。もし、担当者がこれらの質問に口ごもったり、曖昧な答えしか返ってこなかったりしたら、その会社は要注意かもしれません。


【給与・昇給に関する質問】

「御社の給与は、どのような基準で決められていますか?具体的な評価項目があれば教えてください」

「昇給は、年に何回、どのようなタイミングで行われますか?」

私と同年代・同程度の経験を持つ方の、平均的な年収モデルはどれくらいでしょうか?」


【資格・スキルに関する質問】

「資格手当の制度はありますか?もしあれば、対象となる資格と、それぞれの金額を教えていただけますか?」

「社員のスキルアップのために、会社として何かサポートしていることはありますか?(講習費用の負担など)」


【評価・キャリアに関する質問】

「賞与(ボーナス)の査定は、何を基準に行われていますか?」

「評価について、上司と一対一で話すような面談の機会はありますか?」

「現場の職人から、将来的に職長や施工管理へとステップアップすることは可能でしょうか?」


これらの質問に、誠実に、そして具体的に答えてくれる会社こそが、あなたの頑張りを正当に評価してくれる、信頼できるパートナーとなる可能性が高いでしょう。


まとめ:あなたの技術には価値がある。それを正当に評価させてください。


毎日、現場で汗を流しているあなたの技術には、間違いなく価値があります。

その価値を、社長の気分や、よく分からない昔からの慣習で、安く見積もられてたまるものか。


「頑張りが報われる」というのは、特別なことではありません。働く人間にとって、当たり前の権利です。そして、社員の頑張りにきちんと報いる会社こそが、生き残っていく時代になりました。


私たち、埼玉県八潮市の阿部土木建設は、社員一人ひとりが「この会社で頑張れば、ちゃんと見ていてくれる」と安心して働けるよう、誰が見ても公平で、分かりやすい評価制度の構築に、本気で力を入れています。あなたの頑張りを、1円たりとも無駄にはしない。その覚悟があります。


もし、あなたが今の評価に少しでも疑問を感じているなら、まずは「今の評価制度って、どうなんですかね?」という、情報交換のつもりで構いません。一度、私たちにお話を聞かせに来てくれませんか。あなたの価値を、私たちが証明します。